【銀行預金の金利に異変が・・・】

先月の日銀によるマイナス金利の導入で、メガバンクの普通預金の金利は0.001%に、定期預金の金利は0.01%になりました。

これまで定期預金は、預ける期間が長いほど、また預ける額が多いほど、金利が高かったのですが、すべて0.01%で統一されるという異例の状態となりました。

また、これまで一般の銀行より少しだけ利率が高かったゆうちょ銀行も、数日前より引き下げられメガバンクと同様の金利水準に。先月まで0.02%だった通常貯金は0.001%に、0.025%あった定額貯金は0.01%となりました。

これでは銀行に預けてもお金がふえない!と嘆いている人も多いのではないでしょうか。

そこで、銀行預金よりも有利にお金がふえる方法をいくつかあげてみたいと思います。

●ふるさと納税
年間2000円の手数料で、寄附をした自治体から各々の特産品がいただけるおいしい制度です。寄附をする自治体が年間5つ以内であれば、給与所得者の確定 申告が不要になる「ワンストップ特例制度」ができて、手続きが楽になりました。また、寄附金控除額が拡大されるなどお得度もアップしました。

●デパート積立
一つのデパートで毎月積み立てをすると、1年後には1ヶ月分の金額がプラスされて商品券がもらえます。1万円の積み立てなら、13万円分のお買物券となり、金利は8.3%です。

●旅行会社の積立
目標の満期額を決めて、毎月3000円以上を積み立てていきます。満期には、支払った額にサービス額がプラスされた旅行券がもらえます。旅行券は、パッケージ旅行代金をはじめ、JRや私鉄の乗車券、航空券、宿泊券、観光施設の入場券などに使えます。
某旅行会社では、1年以上毎月積み立てるコースで年利1.75%、一括で積み立てるコースで年利2%となっています。

●個人年金保険
老後資金を積み立てていくための保険で、貯蓄性があります。加入した時の予定利率で運用されますが、それ以外に、払い込む掛け金に応じて節税のメリットが あります。(払込期間が10年以上のもの)年間の掛け金最大4万円が、所得税を計算する所得から差し引くことができるので、税率20%の人なら年間 8000円お得になります。

●金券ショップ
「本を買うなら図書券」「デパートで買い物をするならデパート商品券」「映画にいくなら前売り券」「スポーツ用品を買うなら、スポーツショップの金券」「レジャー施設に行くならそこの株主優待券」「新幹線に乗るなら回数券のばら売り」・・・
など、目的に応じて、様々なチケットが金券ショップで割安に売られています。
自分のお目当てのものが金券ショップに置いていないかまず確認してみるとよいでしょう。

●住宅ローンの借り換え
マイナス金利の導入で、10年以上の固定金利や、35年の長期固定金利などは史上最低金利を更新しました。
一番低い金利をピックアップしてみますと、10年固定で0.5%、35年固定で1.25%となっています。(2016年3月16日現在)

私が住宅ローンを組んだ12年前は、35年間固定が3~4%の金利で、それでも低くなったねと言っていましたので、新規で借りる、もしくは借り換えをされる方は今がチャンスです!

先日、テレビ番組でシミュレーションをさせていただいたのですが、いま借りている住宅ローンと0.3%ほどの金利差でも、借り換えにかかる経費を差し引いてもメリットが出る可能性があります。
メガバンクなどのサイトで、借り換えシミュレーションができるようになっていますのでぜひ比較してみてください。

フラット35でローンを組んでいる方は、なんと、最新のフラット35に借り換えが可能ですよ。

ちなみに、いま借りている金融機関に、他行への借り換えも検討していると相談してみるのもよいでしょう。私のお客様の中には、金利交渉してくれたケースもありました。

以上、いかがでしたでしょうか。

このような時代だからこそ、少しでもお金がふえるように知恵や工夫をしていきたいですね。