毎月の給与明細ですが、収入があまり変わらないから‥と見ていない人も多いと思います。

しかし、4月の給与明細は是非、確認してほしいと思います。

昇給などで収入が増えていることもあるかもしれませんが、給料から引かれる控除額も増えているんです。それは健康保険料と介護保険料(40歳以上の人)です。

給与明細を確認してみましょう。支給額と控除額の2つに記載がわかれています。

例えば30万円の給与だったとしても30万円丸々もらえるわけではないのは、この控除があるためです。

控除として月額報酬から引かれるものは、

健康保険料

介護保険料(40歳以上)

厚生年金保険料

雇用保険料

住民税

所得税

などがあります。

他にも、組合費や持株会などが引かれていることもあるでしょう。

社会保険料を合計すると大体、給料の15%くらいになります。

今回、注目してほしいのは「健康保険料」と40歳以上の人の「介護保険料」、「雇用保険料」です。

健康保険料は、病院に行った時の医療費の負担を下げるために徴収されています。組合健保や協会けんぽなど、加入は勤務先によって異なります。
どちらも健康保険証を提示すれば自己負担率は3割ですみます。

この仕組みを維持するために毎年、健康保険料率は見直され、4月に見直した結果が反映されます。協会けんぽは、都道府県によって変わり、料率が上がるところ、下がるところ、変わらないところがあります。

同じように介護保険料率の改定も4月に反映されます。介護保険料率は全国一律で、1.64%から1.82%に上がりました。

このように4月の給与は、社会保険料率の見直しにより、控除額が変動します。それに伴って、所得税も変動があるでしょう。

失業手当や教育訓練給付などを給付するための雇用保険料も0.5%から0.6%に上がりました。

この中で、健康保険料と介護保険料の負担が増えるため、もし月額報酬額が3月と変化がないのであれば、手取り収入はこの4月から減額されてしまうことになります。

これを機に、給料からは何にいくら引かれているか、給与明細で確認しましょう!