離れて暮らす高齢の親を見守るサービス
先日、敬老の日に発表された100歳以上の全国のお年寄りの数は、9万5119人でした。
54年連続で増加していて、昨年より約3000人増え、ますます長寿社会になっています。
また、厚生労働省によると、65歳以上の1人で暮らす高齢者世帯は約32%。
30年前は約16%だったので、独居老人世帯が増えていることがわかります。
私の母も80歳になり、父が他界してから一人暮らしをしています。
今のところ元気でいるのでありがたいですが、久しぶりに会うと歩くスピードがゆっくりになってきたな~など変化も感じます。
もし、自宅内で転倒したら・・・泥棒に入られたら・・・など高齢者の一人で暮らしは、健康面や防犯面で心配がつきませんね。
今回のコラムは高齢者の「見守りサービス」についてまとめてみました。
高齢者見守りサービスには、カメラやセンサー(電球やポット)などを設置するタイプや、訪問・宅配や電話、ホームセキュリティタイプなどさまざまな種類のサービスがあります。
自治体や郵便局、民間でやっているサービスの一例をご紹介します。
品川区の例
サービス内容
- 月1回程度、安否確認も含めて自宅を訪問する(無料)
- 月1~2回程度、希望する日時に自宅に電話をし、安否確認を行う(無料)
- 救急代理通報システム
:家庭内で緊急の病気や事故が起きたときに、胸にかけた緊急ペンダントの通報ボタンを押した場合、もしくは室内に設置した動作確認センサーや火災センサーが作動した場合に、警備会社に通報され速やかな救助等を行う(無料)
ほかにも日常生活のちょっとした困りごと(買い物代行、電球交換、粗大ごみや資源ゴミだし、通院付き添い等)に地域支援員が30分200円で手伝いを行うサービスもある。
冷蔵庫に取り付けて見守る「まもりこ」
サービス内容
本体の端末を冷蔵庫に設置すると、冷蔵庫の開閉状況が見守る人のアプリなどで分かり、高齢者の安否を確認することができる。
冷蔵庫を開閉した時間だけでなく、温度や湿度もわかる。
利用料金
月額550円(端末本体は13,200円)
郵便局「みまもり訪問サービス」
サービス内容
- 郵便局員が月に1度自宅を訪問する(30分程度)
- 質問事項(10項目)の質問をする
- 親の暮らしぶりを写真と一緒に報告する
利用料金
月額2,500円
上記料金に含まれるもの
- みまもり保険(入院補償・日額3,000円×入院日数最大30日の保険金)
- 電話相談窓口(24時間医療の相談、困りごとの相談、介護の相談)
- 会報誌、宿泊施設の優待
他のサービス
- みまもりでんわサービス(固定電話1か月1,070円、携帯電話1か月1,280円)
- 駆けつけサービス(1か月880円)
ヤマト運輸「クロネコ見守りサービス」
サービス内容
- ハローライト電球に交換する
- 電球のON・OFFで異常がわかるとメールでお知らせ
- 依頼によりヤマトのスタッフが代理で訪問する
利用料金
月額1,078円(初期費用なし)
NTT ドコモ「ちかく」(ドコモユーザーでなくてもok)
サービス内容
親の家のテレビに端末を接続。その端末で在宅や不在を確認し、日常的な安否確認ができるサービス。
子
- 親の生活リズム(睡眠時間や在室履歴など)の変化がわかる
- 親の起床が確認できないときは、アプリに通知が届く
親
- 子のスマホと親のテレビを使って、テレビ電話ができる
- 家型の端末をテレビ&コンセントにさせばOK
利用料金
月額1,980円(別途、家型の端末が必要)
自治体の助成金
葛飾区「高齢者見守りサービス助成」の例
サービス内容
自宅に機器を設置し、家族がパソコンやスマホなどで親の日常生活を見守るサービスを利用する際に、初期設置費用などを助成してくれる。
助成金
サービス導入の初期費用の90%の金額(1回限り、上限額は1万5,000円)
まとめ
まずはお住まいの自治体で、高齢者の見守りサービスがあるかを調べてみるとよいでしょう。
福祉相談窓口や民生委員に相談するのも方法のひとつです。
親も子も安心して暮らせる環境を整えておきたいですね。