特別定額給付金で脚光を浴びたマイナンバーカード。

12桁のマイナンバーを示した個人番号通知書と勘違いされている方も多く、特別定額給付金をオンラインで申請できない方も多く多くいらっしゃいました。

このコラムではマイナンバーカードやマイナンバーカードとの違い、便利なサイトや発行までの流れなどを解説します。

マイナンバーが通知されたのは、2015年10月のこと。

国民一人ひとりに12ケタの個人番号が付与され、この約5年間で、確定申告、社会保険、各種申請などでマイナンバーの記入が求められるようになりました。

一方で、「マイナンバーカード」(プラスチック製カード)の交付率は、2020年5月現在で約16%。あまり普及していない状況です。

早い自治体では始まっている1人10万円がもらえる「特別定額給付金」の申請も、オンラインでやる場合には「マイナンバーカード」が必要になるため、申請や問い合わせが自治体の窓口に殺到する場面もありました。

また、「マイナンバー通知カード」(2015年10月頃に簡易書留で届いた、12ケタの個人番号をお知らせする緑がかった色の紙のカード)は今年の5月25日に廃止され、「個人番号通知書」に切り替わりました。

この「個人番号通知書」は身分証明書やマイナンバーを証明する書類にはなりません。

7月からはお得なポイント制度、「マイナポイント」の申込みが始まり、さらに2021年3月から「健康保険証」として利用できる予定など、マイナンバーカードの必要性がますます高まってきています。

この機会に、マイナンバーや「マイナンバーカード」の理解を深めておきましょう。

「マイナンバー」と「マイナンバーカード」の違いは?

【マイナンバー】
・12ケタの番号
・国内に住民票がある人すべてが持っている
・行政で早く正確な事務手続きに使う

【マイナンバーカード】
・マイナンバーが記載されたICチップ付きのプラスチック製のカード
・国内に住民票がある人で、発行の申請をした人が持っている
・マイナンバーの証明になり、身分証明書として使える

マイナンバーカードのメリット

・コンビニで住民票の写し、印鑑登録証明書などが発行できる
・オンラインで行政手続き(e-tax、特別定額給付金など)ができる
・オンラインで行政に関する自分の情報が確認できる
・オンラインで子育てなどの手続き(ぴったりサービス)ができる など。

マイナポータルとは?

政府が運営するオンラインサービス。
マイナンバーカードを利用して行政関係の手続きが「ワンストップサービス」で利用できる便利なツール。

〈サービスの一例〉
・法人設立に関する手続き
・就労証明書の作成
・自分の情報を確認する(年金、税、防災など)
・公金決済サービス
・ぴったりサービス

ぴったりサービスとは?

自治体が提供している行政サービスの検索、オンライン申請ができるサービスのこと。まずは子育て分野からサービスの提供が開始されている。

https://app.oss.myna.go.jp/Application/search/

マイナンバーカードの発行の流れ

1. 下記の申請方法から選ぶ

<スマホ>
・スマホのカメラで顔写真を撮影してQRコードを読み取り、申請する

<パソコン>
・デジカメで顔写真を撮影してWEBで入力後、申請する

<郵便>
・個人番号カード交付申請書に署名、顔写真を貼付して郵送する

<証明書写真機>
・タッチパネルで選択して交付申請書のQRコードをかざして顔写真を撮影して送る

2. それぞれの手順にそって申請して約1か月後に交付通知書が届いたら、お住まいの自治体にマイナンバーカード(発行手数料は無料)を取りに行く。

3. マイナンバーカードには、「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」を搭載することができるので、役所に置かれている専用のパソコンで、自分で決めた2つの暗唱番号を設定する。

・署名用電子証明書の暗証番号(6桁〜16桁)
・利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)

※暗証番号を記入した用紙は持ち帰れるので必ず保管し、忘れないようにすることが大切です!

https://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/leaf2019_card_apply.pdf

マイナンバーカードの有効期限 

発行から10回目の誕生日(未成年者は5回目の誕生日)
(カードに電子署名書を搭載している場合は、発行から5回目の誕生日までに、電子証明書の更新手続きが必要)

マイナンバーの問合せ窓口

TEL:0120−95−0178(マイナンバー)
平日:9時30分〜20時00分  土日祝:9時30分〜17時30分相談

政府は、マイナンバーカードを活用したサービスの拡充を進めています。

マイナンバーカードは申請してから発行まで、通常でも約1か月はかかるため、早めに準備をしておきましょう。

また、カードの交付時には、マイナンバーの数字部分が目隠しされる透明なケースがもらえます。

マイナンバーカードは、自分の個人番号が載っている大切なカード。

必要な時以外は、持ち出さず大切に保管しましょう。