106万の壁

こんにちは。

アイプランニングだより59号で解説した年収106万円の壁ですが、年収106万円の壁を越えるとどのようなメリットがあるでしょうか。

将来もらえる年金額が増える

厚生労働省のパンフレットによると、年収が120万円の人が1年間、保険料を納めるとになると、将来もらえる年金額が厚生年金に入らなかった場合に比べて月額500円増えます。

https://www.mhlw.go.jp/tekiyoukakudai/pdf/guidebook_hihokensha.pdf

 生涯にわたり、年間6000円の年金が増える計算です。

年収120万円の場合、月に納める年金保険料は8967円、健康保険料は月額4900円です。単純に元を取るためにどのくらいの期間、年金を受け取ればいいかを計算してみると・・・年金受給開始から28年生きていれば、それ以降にもらえる年金額は得になる計算です。

これだけの数字を見ると、ちょっと敷居が高いように感じるかもしれませんが、メリットはこれだけではありません。

万が一の時の保証が手厚くなる

厚生年金保険料を納めると、老後の年金(老齢厚生年金)だけでなく、要件を満たした場合には、遺族厚生年金や障害厚生年金の受給対象にもなり、万が一の時の保障が手厚くなります。

また、健康保険にも加入するため、傷病手当金や出産手当金の受給資格もあります。

傷病手当金は、病気やケガで4日以上働けなくなった場合に、4日目〜1年半の間、給料の約66%が支給されるものです。

これらの厚生年金や健康保険は、会社と折半で支払っているものなので、保険料負担が軽減されるのも魅力です。